
今回はCT検査についてのお話です。
中々、病棟に勤務していると検査の内容まで詳しく勉強する機会は少ないですよね。
しかし、ザックリとでも検査内容を理解しておくと、患者への説明もできるようになります。
検査準備も不安なくできるようになります。


病棟勤務7年後、救急・外来業務を経験・DMAT隊員
看護師経験15年です。
得意分野:カテ看護・災害看護・マネジメント
2年前に株式口座を楽天証券で開設→積み立てNISAを始める。
月2万の積み立てで利益率30%。2年で50万円の資産運用に成功する。
最近では、積み立てNISAの限度額まで増額した(月3.3万円くらい)
それに伴い、s&p500や全米株式のファンドのみだったのを、J-REITや新興国株、TOPEX連動のファンドにも投資を始め、資産を分散している。
また、お小遣い程度の投資ですが、金や金鉱工業のETFやビットコインを少しづつ購入して投資の勉強を行っています。
1.CTって何!?


CT検査



看護師の皆さんは、どういう検査だか知っていますか?



勿論知っています。コンピューター断層撮影です。エックス線を体に通して、それをコンピューターで再構成して・・・
って、
いやいや、そんな知識は看護師には殆ど必要ありません。
詳しく知りたい方は別で調べたり放射線技師に聞いてみてください。
それは放射線技師や医師が知っていればいいんです。
そりゃあ、知っているに越したことはないですけど、ほとんどの場合必要ありません。
放射線診断科勤務や外来など、CT室に勤務する看護師は自然と覚えると思います。
なので、難しい話は置いておいて、患者家族には



放射線を使って体の写真を撮る検査です。
と説明してあげてください。
詳しい話は検査予約の時に医師が説明していますので(医師によっては説明をちゃんと受けていない場合も多々あり)、
簡潔明瞭に教えてあげてください。
患者は検査に対して不安を抱いていることが多くあります。
- 検査に自体対する不安(検査に伴う痛みや有害事象について)
- 検査結果に対する不安(病気の悪化や、転移など)
看護師はこのような患者の不安を理解してあげる必要があります。
そのため、患者の不安を解消するための知識は最低限必要となります。
ただし、検査の専門的な知識までは覚える必要はないと思います。
詳しく説明が必要な場合には放射線科の看護師や医師、放射線技師に相談してみましょう。


2.メリット・デメリット
よく患者家族から聞かれる質問。



CTって被ばくするんでしょ?
痛くないの?
時間はどれくらい?
何が分かるの?
CTのデメリット
放射線被ばくはデメリットの一つです。
看護師として答えるなら、



放射線による被ばくはありますが、健康には害のないレベルです。
と答えましょう。
それでも不安が残るようであれば、CT担当の放射線技師や医師に相談してみましょう。
日本は世界で唯一の被爆国です。
最近は、福島原発事故などもあり特に高齢の方は被爆に対して非常に敏感な場合もあります。
不安なく検査が受けられることが一番大切なことです。
看護師として、自信をもって答えてあげましょう。


また、子供や妊婦さんに対してですが、放射線感受性の高い子供などは被爆による不安も大きいと思います。
CTも同様で被ばくのリスクより検査によって得られる情報が患者家族の為になる場合にのみ検査が予定されます。
なので、そのことを患者家族にしっかり説明してあげてください。
不必要な検査が予定になりそうな場合には医師に相談できる知識や意識があると最高ですね。
患者家族が検査について納得できていないようであれば、看護師から主治医にもう一度説明してもらうことが必要です。
私は検査直前に検査室にて最終説明を行いますが、



やっぱり検査を受けたくない。
という患者家族には一度外来に戻って説明を受けて納得してから検査を受けてもらうようにしています。
手間がかかるようですが、それが患者家族の為であり、看護師の仕事であると考えます。
患者家族は医師には遠慮してしまい、上手く聞けないことが多いです。インフォームドコンセントが終わってから看護師に不安を漏らすことも多くあります。
看護師はそんな患者家族の立場になってあげることが大切です。
CTのメリット
CTはMRIなどに比べて短時間で検査ができます。造影剤を使用しても約20分くらい。
(冠動脈CTや尿管相を撮影する場合は除く)
また、基本CT検査で痛みはありません。
ただし、高齢で腰が曲がっている患者さんなどは検査台に横になるときに痛みが発生しますので、注意してあげましょう。
具体的にはゆっくり患者さんのペースで移動できるように多職種に患者の情報を伝えましょう。
下肢をクッションなどで上げてあげると、上手く体位がとれますよ。
看護師は患者の一番の理解者となり、患者の代弁者として患者が苦痛なく安楽に検査できるように多職種に働きかけることも重要な仕事だと考えます。



レントゲンやMRIと何が違うんだい。
これもよくある質問ですね。



レントゲン(一般撮影)は単純に影絵のような写真しか撮れませんが、
CTではコンピューターを使用して体を輪切りにした写真など、様々な角度の写真がみられます。
また、MRIは放射線は出ません。
それぞれの検査で、特徴が違うため得意な撮影も異なります。
知りたい内容にに合わせて、検査を選択していきます。
困ったときなどはやっぱり専門の放射線技師などの聞いてみるのも良いと思いますよ。放射線技師ってちょっと変わっている人多いですけど、専門的な知識は凄いですから。頼ってみてください。
3.CT検査の看護について


CT室で看護師が行う業務としては主に、造影剤の注入があります。
【新人看護師必見】CT検査について②造影剤を使う際の観察項目についで教えます!
造影剤のアレルギー反応を観察すること。
造影剤は輸液ポンプのように自動で静脈に注入されるため血管外に漏れていないかを観察することも大切です。造影検査の際の血管穿刺について説明します!
また、検査は短時間のため入れ替えもスムーズでなくてはいけません。主に放射線技師ですが、多職種と連携して業務を行うスキルも必要となります。
看護師は異動のある職種です。放射線や内視鏡、手術室など特殊な部署に異動すると今までの看護師としてスキルが発揮できずに悩むことも多いと思います。特に、多職種と連携する際にはチーム医療を行う上で何ができるのだろうと悩んでしまうことも多いと思います。
しかし、それは間違いです。看護師はどこの部署に異動しても
患者の一番近くにいる存在


患者擁護の役割があります。
新人でも、慣れない環境でも、そのことを理解して患者ファーストで看護を行えば、必ず看護師のスキルは必要とされます。
自分の仕事に自信をもって看護を提供してみてください。
何かで悩んだ際には一緒に悩みましょう。
4.まとめ


CT検査のメリット
- 短時間
- 痛みがない
CT検査のデメリット
- 被ばくする
検査でも、薬でも作用と副作用は必ずあります。大切なことはそれが、自分にとって本当に必要なのかを考えることです。
看護師はそんな患者家族の意思決定を手助けすることが必要となります。


いかがでしたでしょうか。
CT検査って病棟で勤務する看護師さんはあまり詳しく知らないことだと思います。
でも、絶対関わってくる検査だし知っておいて損はないと思います。
看護師として必要なレベルで開設させていただきました。
ではまた。
SEE YOU!






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